はじめに
糖尿病診療における病診連携の重要性は言及するまでもありません。熊本県糖尿病対策推進会議では、連携医と専門医療機関との病診連携をより円滑に行うため、「糖尿病地域連携パス(DM熊友パス)」を作成し、平成22年3月より運用を開始しております。熊本県で広く共通のパスとして使用され、どの連携医や専門医療機関を受診しても糖尿病の状態や受診状況がわかる様に、いわば熊本県内の糖尿病診療の"通行手形”のようなものとなることを当初の目標としております。その上で、熊本県の糖尿病患者の医療機関受診率の向上、また糖尿病合併症の発症率の低下(透析導入率の低下、失明率の低下、虚血性心疾患や脳血管疾患の発症率の低下など)を最終的な目標と考えております。
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