第43回全国学校保健・学校医大会担当 熊本県医師会　会 長　福田　稠

「第43回全国学校保健・学校医大会」の開催を担当するにあたり、一言ご挨拶申し上げます。 　全国学校保健・学校医大会は、毎年、日本医師会の主催により開催され、今年で43回を迎える歴史ある大会でございます。 　昨年の第42回静岡大会は、企画から運営に至るまで大変素晴らしいものでございました。担当されました静岡県医師会の役職員の皆様に対しまして、心より感謝と御礼を申し上げます。 　さて、第43回大会は、本年11月10日（土）に熊本市に於いて「子どもたちの健やかな成長を願って」をメインテーマに開催いたします。 　ご承知のとおり、社会環境の急激な変化は、子どもたちの生活習慣に大きな影響を与え、学校保健・安全における問題は、複雑・多様化し、対応を迫られている課題は深刻かつ多岐にわたっております。 　このような中、全国の学校医の先生方が一堂に会し情報交換が行われ親睦が深められますことは大変意義深いことだと考えております。 　学校保健・安全における地域での取り組みや問題点が報告されます「分科会」では、毎年、活発な議論が交わされております。今回も大きな成果を上げることができますよう沢山の演題を賜りたいと存じますので、先生方のご協力を切にお願い申し上げます。 　シンポジウムにおきましては、この全国大会では初の試みとして、「子どもたちの運動器疾患」をテーマに取り上げました。現代の子どもたちは、過剰な運動により何らかのスポーツ傷害を有するグループと運動不足により生活習慣病傾向にあるグループに二分されると言われております。熊本大学大学院生命科学研究部整形外科学の　水田　博志　教授の基調講演をはじめ、整形外科専門医、小児生活習慣病専門医、スポーツ指導者それぞれの立場からご発言いただき、会場の皆様方との議論を深めて参りたいと考えておりますので、積極的な発言をお願い申し上げます。 　特別講演では、熊本市出身で東京大学大学院教授の姜　尚　中　先生に「悩む力−意味への意志について」と題してご講演いただくこととなっております。 　ご承知のとおり、姜　先生は、政治学、政治思想史を専攻され、テレビ、新聞、雑誌などでも幅広く活躍されております。また、「悩む力」、「母−オモニ」など数多くの著書も執筆されておられまして、必ずや貴重なお話がお聴きできるものと確信しております。 　熊本県には、本丸御殿が復元された熊本城、噴煙立ち上る雄大な阿蘇、美しい海岸線の天草など沢山の観光地がございます。特に熊本城は会場のすぐそばにございますので、お時間がございましたら是非ともお立ち寄りいただければ幸いでございます。 　また、熊本は、食文化に関しましても大変素晴らしいものがございますので、熊本の食も堪能していただきたいと思います。 　本大会の開催に当たりましては、熊本県医師会役職員一同、日本医師会のご指導を仰ぎながら伝統ある本大会の成功に向け精一杯努めさせていただく所存でございますので、ご支援、ご協力の程よろしくお願い申し上げます。