各ブロックの活動紹介
令和6年度は閉鎖や新規加入があり、荒尾(9)玉名(16)山鹿(7)の32事業所で活動を行っています。
定例会は年に4回(4月、7月、11月、2月)実施。第1回目は会場の都合によりZoomと対面での開催。第2回目以降は対面で実施し、皆さん多忙の中ご参加いただき、活発な意見交換が出来ました。出席率は平均73%でした。
災害シミュレーションでは反省点や課題が多くあり、いつ起こるか分からない災害に対応できる様、必要性を痛感しました。
今回、従事者研修会の担当でしたので、坂田理事や委員の方と事前打ち合わせや準備を行いました。沢山の方にご参加いただき大変うれしく思っております。
11月の定例会では県のご担当者様、総合支援センター様からもご参加いただき、相談が多かった事項及び注意事項についてお話くださり、改めて再認識することが出来ました。
次年度はブロック内での勉強会を検討し、更なる訪問看護師のスキルアップに繋げ、また日頃の悩みなどを気軽に話し合える場としてブロック活動を継続していきたいと思っています。
荒尾・玉名・山鹿ブロック
(令和6年度従事者研修の報告)
10月12日(土)10:00~12:00 熊本県医師会館にて集合型で開催されました。
演題は「生活の場におけるエンゼルケアについて」角田直枝先生よりオンラインで講演をしていただきました。正しい死後の処置の方法、生活の場ならではの家族と共に行う家族ケアとしてのエンゼルケアについて学ぶことが出来ました。110名の方がご参加くださり、その内、在宅でのエンゼルケア経験者の方が8割と、看取り経験がある方にもたくさんご参加いただきました。家族ケアや令和の看取りについて、また葬儀社との連携の必要性も知ることができました。今までの経験を振り返るとともに今後のケアに役立てていただければ幸いです。
終了後のアンケートでは“看護師としての家族との関わり方や、言葉かけなど細かい部分まで教えて頂けて良かった”、“事例を踏まえた具体的な説明で分かりやすかった”などの声が聞かれました。
ご協力いただいた皆様、参加して頂いた方々、ありがとうございました。
簡単ではありますが以上で報告を終わります。
令和6年度阿蘇・菊池ブロック活動状況報告
ブロック長 訪問看護ステーションおおづ 安永明美
・阿蘇・菊池ブロックは阿蘇地域に6か所、菊池地域に21か所、計27か所のステーションがあります。
令和6年度の定例会議は熊本セントラル病院の会議室をお借りし、年9回開催致しました。
月1回、第3水曜日の14時から15時で実施し、参加率としては月平均15名で出席率としては57%程度でした。
活動内容としては、今年度報酬改定があり、その擦り合わせや医療のオンライン請求方法の確認、県管理者会、各委員会の周知と報告、各自治体単位での在宅医療・介護連携推進会議の報告、菊池保健所の同時参加による情報共有、困難事例の検討、管理者としての悩みの共有等を行いました。
又、10月には「スクイージング(排痰方法)」の研修会を講師の先生をお招きし実施し、実践を交えた講習でわかりやすかったとのお声を頂きました。
今年度は任期途中での管理者交代が数か所ありました。
新しい管理者様との中で、十分なコミュニケーションが図れず、会議内で困難事例等が出しにくい雰囲気が多少あったかも知れません。
又、小規模STで職員不足が常にある中、会議参加も不可能なSTが毎月あり、毎月実施していた会議の在り方も次年度からは2か月に1回へ変更予定としております。
しかし、管理者会議は必要との認識はほぼ統一しております。
有効な会議となる様、又、管理者様の為の会議となる様、今後も努力して参りたいと思います。
熊本ブロック長を拝命しております訪問看護ステーションARTE・田中と申します。熊本市の連絡協議会への加盟事業所(令和7年2月現在)は、中央区28ヶ所・東区24ヶ所・西区13ヶ所・南区22ヶ所・北区23ヶ所の合計110事業所となっております。令和5年から令和6年にかけて熊本ブロックでは12事業所が新たに加盟されております。
熊本市は協議会役員・ブロック長・区長・各委員の参加のもと、年度内に定例会議を4回(4月・7月・11月・2月)開催致しました。また、各区単位におきましても定例会議及び勉強を開催することができております。昨年から取り組んでおります、加盟事業所の名簿や連絡手段のクラウド化も浸透してきており、今後も効率化を図っていきたいと考えております。熊本市は加盟事業所数が多く、訪問看護ステーション数増加率も非常に高いことから、来季も「災害委員を各区に1名配備すること」を継続し災害対応の強化をして参ります。さらには昨年実施できなかった、熊本市全域の管理者を一同に参集した管理者会議を行いたいと考えております。今後とも訪問看護ステーションがインフラのような存在になるように、各区や地域で結束力を強めて連携の輪をひろげていきたいと考えております。
【令和6年度 宇城・上益城ブロック活動報告】
宇城・上益城ブロックには、29の訪問看護ステーションが熊本県訪問看護ステーション連絡協議会に加入されております。2か月に1回、業務での困りごとや知識・情報共有などを目的に、対面にて会議を開催してまいりました。会には、ベテランの方から新しく管理者として着任された方まで参加されており、会議への出席率も毎回非常に高く、皆で様々な事例を検討しながら活動しております。
令和7年2月15日には、持田ヘルスケア様より講師を2名お招きし『現場で役立つスキンケア』と題し、皮膚トラブルの様々な具体的事例を提供いただき、皮膚トラブル解決方法やシャボンラッピングについて学び、実際作ってみるなどの体験も取り入れ、訪問看護従事者研修会を6年ぶりに開催することができました。大変好評で参加者は40名、訪問看護師の方はもちろんのこと、訪
問看護に従事されるセラピストの方にもご参加いただきました。
ここ3~4年で新規事業者が5事業所ほど増えた宇城・上益城ブロックでは、今後も顔の見える関係づくりを大切にし、社会の中で訪問看護ステーションが担うべき役割や法令遵守等について共に考え、地域の在宅医療を必要とする方々へ還元できるよう、宇城・上益城ブロック全体で取り組んでまいります。
令和6年度 宇城・上益城ブロック長
訪問看護・リハビリステーションふぃっと 管理者:四海巳恵
令和6年度天草ブロック活動報告
天草ブロックは2ヶ所の事業所が加わり、現在14ステーションでの活動を行っています。
今年度はブロック会を4回/年(5月・9月・11月・2月)対面で実施しました。
年度初めには親睦会を行い、忙しい中での管理者の悩みなど話す事が出来ました。
8月には住民講座の依頼があり「訪問看護の支援内容について」、10月には出前講座の依頼で「高齢者が自力で通院出来なくなった場合、利用できる在宅医療の内容について」お伝えしています。11月の会議では「ポケットエコーの活用法について」講師を依頼し学ぶ事が出来ました。
天草郡市医師会主催の在宅医療・介護・福祉・行政を含めた多職種関係者が連携会議に参加し、今年度は「嚥下機能評価・嚥下リハビリ・口腔ケア・食支援の介入ができるための地域づくり」についても取り組んできました。今後も多職種と連携をしながら活動を継続して行きたいと思います。
八代・芦北・水俣ブロックでは、八代16ヶ所・芦北5ヶ所・水俣3ヶ所の24ステーションで活動を行っています。
今年度のブロック会議は4回(4月・6月・12月・2月)開催しました。出席率は平均60%でした。
6月は「自然災害発生時におけるBCP」の研修を行いました。地域のハザードマップの重要性などを学ぶことができ、BCPの見直しに役立てたと思います。
12月の会議後は親睦会を行いました。今年度は連絡協議会・総合支援センターから参加していただき、日々の忙しさを忘れリフレッシュできる楽しい時間となりました。
また地域での活動として、多職種連携会議・意見交換会などに各委員が参加しました。
次年度も地域での多職種連携を継続し、ブロック内では、悩みや疑問点などを気軽に相談し合い、共に学んでいきたいと思います。
人吉球磨ブロック長
人吉医療センター附属訪問看護ステーション 久保田良美
管理者会議の場は非常に風通しの良い環境で、課題や管理者としての悩みなど、良い意見交換の場になっている。
前年度の会議で、水害を経験したことで人吉球磨独自の災害対策につなげたいと課題が上がっていた。今年度、第55回日本看護学会学術集会において、おうち生活応援団山口晶央さんが、訪問看護における危機管理~災害時要配慮者(災害弱者)への支援継続のための活動~について「豪雨災害時の経験から伝えたいこと」と題し発表して頂いた。課題として①ステーション間の連携体制、活用体制の見直し②通信、ネット不通時の対策ICT(情報通信技術)の活用が上がり、今後取り組みを検討していく必要がある。
また、現在、人吉球磨ブロックには15か所の訪問看護ステーションがあり、利用者獲得に苦慮し事業所運営を継続するか悩んでいるという問題提起があり、訪問看護について住民の理解が十分に得られていない現状と、地域性が利用につながらないケースがあり、訪問看護が地域に定着するための啓発活動の場が必要である。
多忙な中、課題を解決するには大変な労力が必要であるが、皆で力を合わせ人吉球磨の訪問看護を盛り上げていきます。
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