医師国保組合の集団としての疾病特徴や被保険者の健康状態

 

医師国保組合の年齢構成

   平成195月末現在の組合員の年齢構成は下記表のとおりである。

 

 

 

 

年齢

人数

備考

0-9

148

130

278

 

10-19

313

268

581

 

20-29

247

322

569

 

30-39

131

270

401

 

40-49

193

397

590

 

50-59

342

371

713

 

60-69

211

216

427

 

70-74

95

122

217

前期高齢者

75-79

126

122

248

後期高齢者

80-84

127

71

198

85-89

40

35

75

90-94

9

17

26

95-99

6

5

11

100以上

0

2

2

1988

2348

4336

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

療費が高くなる病気は何か  (様式1-1)(平成195月のレセプトより)

   平成195月診療分の1ヶ月100万円以上のレセプトは3件、その費用総額は4,433,310円となる。

     その内訳は、アテローム血栓性脳梗塞11,060,750円、大細胞型びまん性リンパ腫11,929,100円、人工骨頭置換術後11,443,460円となっているが、内2名は主病以外に生活習慣病の病歴がある。

 

入院によって医療費が高くなる病気はなにか (様式2-1)

長期入院については精神疾患が上位を占めるが、それ以外の疾患での入院を見てみると、高血圧17%、糖尿病17%、洞調節不全11%、脳梗塞11%、高結晶脂血症8%、心疾患その他8%、脳出血3%、動脈閉塞3%等の病歴がある。

 

生活習慣病の治療状況 (様式3-1)

   被保険者に占める生活習慣病の割合は6.2%

  性別、年代別でみると男女とも70歳以上がトップで、次いで60歳代男性20.9%、60歳代女性14.8%となっている。疾病別でみると高血圧、高脂血症、糖尿病、が上位を占めている。

 

被保険者の健康状況

(健診受診状況)(階層化)

平成18年度に実施した短期人間ドック40歳以上(受診者数331名)の受診者でみると、メタボ該当者4012.10%、メタボ予備群257.55%、積極的支援61.80%、動機づけ支援5817.6%、情報提供26680.36%となる。メタボ該当者が最も多いのは40歳代の12.66%、メタボ予備群でも70歳代の15.79%に次いで40歳代10.13%と高率となっている。若い人でも健診の必要性の意識づけが必要と思われる。

 

 (健診有所見者状況)(様式6-1男性)(様式6-1女

   男性ではBMI(25以上)が5337.6%HbA1c5.5以上)4431.2%となっている。

  女性ではLDLコレステロール(140以上)が3533.3%HbA1c5.5以上)5629.6%

男性では40歳代が、女性では60歳代が各検査項目の有所見率の上位を占めている。

 

(メタボリックシンドロームのリスクの重複状況)(様式6-8男性様式6-8女

メタボリックシンドロームの該当者で高血糖、高血圧、高脂血症の内2つ以上のリスクがあるものは、男性で40歳代有所見者20名中 1050%50歳代、有所見者19名中1163%60歳代、有所見者7名中371%70歳以上 74歳以下7名中685.7%となっている。

女性では40歳代有所見者3名中 0名、50歳代有所見者2名中150%60歳代有所見者6名中350%70歳以上 74歳以下12名中433%となっている。

この結果により特に働き盛り40歳代男性へのアプローチが重要であると考えられる。

 

注:表中の○○○は高血糖・高血圧・高脂血症を示す。

例)●○●は高血糖・高脂血症を示す。